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2008年8月24日 (日)

「ハンコック」感想(劇場)

「ハンコック」感想(劇場)
(HANCOCK)

(08年08月23日 TOHOシネマズ梅田・シアター2)
(監督)ピーター・バーグ
(出演)ウィル・スミス シャーリーズ・セロン ジェイソン・ベイトマン

面白度 :5点/10点
お薦め度:5点/10点


 先行ロードショーでウィル・スミス主演の「ハンコック」を観ました。

 うーん(^_^;) イマイチでしたね。

正直、想像していたよりもシリアスでウェット過ぎたのがハマりませんでした。
いえ、後半にシリアスになって行くのはいいのですが、前半からあまり笑えず、無意味にシリアスなシーンが多かったのがハマらなかった理由です。

予告編で観たように、「嫌われ者としてのヒーロー」としてもっと爆笑させるシーンを連発させて欲しかったのですが、満員の劇場は「クスリ」と笑うシーンが何ヶ所かあった程度で、爆笑に至るシーンが全くなかったのが惜しかったです。
おそらく、監督に笑いの演出のセンスが無かったのだろうと思います。

また、後半の展開もウェットすぎて、泣かせよう泣かせようとするあまり、ヒーローものとしての感動が逆に薄れてしまった気がします。

クライマックスもそうで、非常に地味なのが尻すぼみ感を強調していました。
特撮満載で見せ場満載な作品のわりにクライマックスは地味すぎるくらい地味で、ド派手なアクション・シーンをクライマックスにもって来なかったのは「あれ?これで終わりなの?」って感じでした。
中盤、シャーリーズ・セロンとの大激突や、キッチンで伸ばし棒で殴ったりフライパンで殴りかけのシーンが笑えただけに、それ以降のクライマックスへの展開が下り坂だったのが残念です。

個人的には、オープニングにJガイルズ・バンドの「ワマー・ジャマー(ライブ盤)」が使われていたのが、この映画で一番ハマった部分ですね(*^。^*)
あのオープニングに入る部分が、この映画で最高にボルテージが上がったシーンです。








※以下、ネタバレがあります。







 この映画、予告編が面白かったので、けっこう期待して観に行ったのですが、結果はイマイチでしたね(^_^;)

皆からの嫌われ者のヒーロー、ハンコックの傍若無人ぶりが爆笑を誘うって前半のはずなのですが・・・確かに、予告編でも出てきた笑えるシーンは数多くあったのですが、それがイマイチ「笑えない」ってのが残念でした。

一つには、おそらく監督の笑いの演出のセンスが悪かったのでしょう。
同じシーンでも別の監督が撮れば大爆笑必至だったはずなのですが、満員の観客席からはせいぜい「クスリ」程度の笑いがあっただけで、場内大爆笑となるシーンはありませんでした。
と言うのも、爆笑のシーンの合間合間に、何故か無意味なスローモーなシーンやシリアスなシーンが挟まっていて、笑いの爆発をすぼませる結果になっていたからです。

それだけでなく、そのシリアスな流れのままに後半に突入し、妙に情感に訴えるようなシーンを多用したり、クライマックスは泣かせる展開に突入していた。
もちろん、後半がそういった展開になって「泣かせる」って事自体は構わないんだけど、やはり前半でキレ良く爆笑させてこそ、の効果的な感動であり「泣き」だろうに・・・と思ってしまった。

監督のピーター・バーグは「キングダム/見えざる敵」(THE KINGDOM:2007)って作品を撮っているんですが、この作品、非常にハマったんですよね。
シリアスなアクション・サスペンスなのですが、個人的には去年のベスト3に入れたい作品でした。
「キングダム」では、サスペンスが中心であった為にコミカルなシーンは全く無かったので、この監督の笑いの演出のセンスってのが未知数だったのですが、本作を観る限りは笑いの演出に関してはイマイチ波長が合わないように感じました。

笑いで言えば、唯一、刑務所の中での「頭をケツの穴に突っ込んでやる!」のシーンかな?爆笑までできたのは(^_^;)

あとは、実は自分と同じ超人だったシャーリーズ・セロンを、ウィル・スミスが台所でフォークのでかいので突き刺そうとしたり、伸ばし棒で後頭部をどついたり、フライパンで頭を挟もうとして見つかったりの一連のシーンが、そこそこ笑えたかな?

あとは「クスリ程度だったですね。

 次に特撮です。

冒頭のシーン、ハンコックが空を飛んで逃げる犯罪者の車を追っかけるシーンは、ハンコックと背景の合成が丸分かりで質感が出ていませんでした。

それ以外はけっこう観れるシーンが多くて、PRマンと出会う踏み切りのシーンは、特撮としてリアルだったかな?と思います。
特に、列車の後方の車両が次々に折り重なるシーンは上手かったなぁ。

中盤の最大の見せ場、人質を取っている犯罪者をやっつけるシーンなどは、銃撃戦のシーンも含めてかなり見せてくれました。

後半、シャーリーズ・セロンとロスの街中で大激戦を演じるあたりは、竜巻がCGっぽすぎた感じはありますが、そこそこ観れましたね。

 最後にクライマックスです。

この映画、感動とお涙を中心にした為に、普通のアクション映画ならクライマックスに必ず持ってくるはずの「見せ場」が弱すぎました。
普通なら、「宿敵」を登場させて、主人公のヒーローと敵を大激戦させるクライマックスを必ず用意するのですが、彼女と彼の命を助けるって部分にその全てを持ってきたため、「宿敵」の部分が抜け落ちてしまった結果になりました。

もちろん、ハンコックと戦う敵はクライマックスに登場しますが、その敵ってのも、ハンコックに頭をケツに突っ込んだ・突っ込まれた同士や、一方的に片腕を切り取られヤツなど「普通の人間」が敵になっていたのです。

普通のアクション映画なら、ハンコックと対等に闘える「超人」を「敵役」に登場させるはずなのですが、「もう一人の超人」を「宿敵」ではなく「味方」のシャーリーズ・セロンにやらせてしまった為、超人の敵を登場させる間が無かったのだろうと想像します。

ここは一番、やはり「もう一人生き残っていた超人」の「宿敵」を登場させて、クライマックスではロスの街並みを破壊しまくるほどの超ド派手なアクションも取り入れて欲しかった気がします。

この映画、上映時間が92分って事で、昨今のアクション映画にしては非常に短い作品です。
実際、クライマックスに宿敵が登場しないし、ド派手なアクションをクライマックスに用意していなかったって事で、全体的に「短い」感じは否めませんでした。

クライマックスがそうだったものだから、映画全体としては前半・中盤に見せ場が集中して、クライマックスは見せ場が弱い「尻すぼみ」な作品の印象を受けました。
どうせなら、やはり超人の宿敵を登場させて上映時間2時間強とし、クライマックスに大激戦を戦わせるべきだったろうと思います。
それでも泣かせるシーンを入れる事は可能だったろうと思うし、感動して泣ける作品にする事も可能だったろうと思います。

 あと、最後の「泣き」に関わってくるのですが、ハンコックが銃弾を受けて重傷を負う理由ってのが、2人が近づいている為に人間的になっているって事で、最後はハンコックはロスから離れて野次で言われた通りにニューヨークに行くって事になります。

でもなぁ・・・なんで2人が近づくと人間に近くなるのか?がよーわからん(-_-;) 愛が2人を人間的にして、共に年をとって死ぬってのが人間的って事なんだろうか?と違和感を感じてしまいました。

 ま、お薦め!って程の映画ではありませんでしたね(^_^;)


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