コミック
「モンキー・パトロール外伝」感想
有間しのぶ(著)祥伝社
有間しのぶさんの「モンキー・パトロール 外伝」を読みました。
この作品、ここ数年でも最高にハマった4コマ漫画「モンキー・パトロール(全7巻)」の外伝です。
本編で語られなかった物語が数多くあり、特に主人公らと絡むサブ・キャラに視点をあてて、暖かく見守る物語となっているのが、安野モヨコさんの帯宣伝同様、大いに泣けるんですよね(^_^;)
個人的には、特に玄夜と椿の物語が本編でも大好きで、ビシバシかっこイイねぇちゃんだった椿があっけなく本編から退場しちゃったのが残念だった為、今回の外伝でも一番大きくフィーチャーされていて嬉しい限りでした(*^。^*)
他にも、玄夜と椿に次いで気になるサブ・キャラだったサホコの物語も、それに次いで大きく載っていて、大満足の1冊になりましたね(^_^)
個人的には、本編最終巻にあたる7巻が、どうも内容的に5巻・6巻よりもパワーダウンしていて、特に玄夜と椿の物語がバッサリ断ち切る形で終わっていてのに、ちょっと(かなり?)物足りなさを感じていて、最終巻だったけれど満足して終わったわけではありませんでした。
しかし、この外伝を読んで、なんとか「『モン・パト』の世界もこれで終わりなんだなぁ」と、やっと実感できるようになりました。
玄夜と椿の物語。
椿は、もうルックスは僕の好みそのもので、それが一番好きなサブ・キャラの玄夜と付き合ってラブラブになってくれたものだから、僕はもう嬉しくって仕方が無かった(^_^)
それが、本編ではいきなり「結婚していた」って事で、別れてしまった状態で話が飛んじゃってて、その背景を知りたいと思いました。
今回の外伝では、やっぱ、椿の浮気が一番ダメだったって事でしょうね。
玄夜くんがいい奴過ぎるだけに、彼をこれだけ苦しめて欲しくなかったなぁと感じたし、せめてダンナに全く愛情が無くなって玄夜に行ったのなら理解できるのに、最初は一回だけのつもりだったみたいだし、ダンナに愛着があった上での遊び心って感じから本気で好きになったって感じが、どうにもやりきれなくって辛いですね。
彼女はそれでも、お義母さんの世話をいとわず、きっちり良い嫁として過ごしているんだから、こんな遊びをそもそも行わなくって良かったのでは?と思ってしまった。
辛いのは残された玄夜くんだけど、ちゃんと最終巻で岬ちゃんって素敵な彼女ができて幸せそうで、こちらも一安心できましたが(^_^;)
泉田早穂子の物語
彼女の押しの弱さと不器用さってのは、自分の昔を見ているみたいで(今もそうかな?)、玄夜の周りにうごめく女性たちの中では、一番に幸せになって欲しかったキャラです。
どうせなら花梨奈と別れたあと、サホコと玄夜くんが付き合えば良かったのになぁ、と感じたほど。
外伝では、新たに見つけたバイト先の店長が、椿の弟だったって事で、自然と椿と出会って玄夜との問題に直面する事になります。
しかし、それが判明する寸前、同じ美術関係に携わっていた者同士として、安心して喋られる仲って感じで、サホコと椿が仲良くしている姿は魅力的でした。
できれば、そのまま仲良く友達になって欲しかったくらいです。
サホコはその後、髪をバッサリ切ってしまうのですが、外伝の裏扉の四コマで、いずれ幸せになるのだろうな・・・って予感を持たせて終わらせてくれていたのが、嬉しかったです。
モリタくんの物語。
高校時代の元カノが芸能人になり、さっさと結婚しちゃったってのが、露出の多いアイドルなだけに、モリタくんの目に嫌でも入ってしまって、辛い過去の思い出となっているみたいです(^_^;)
実際、かなりかわいい彼女だったので、何が何でも必死で付き合っておくべきだったような・・・
ま、人生ってえてしてそんなものだし、その別れがあったからこそ、香さんと出会えてデレデレに幸せになれたんだからねぇ(^_^;)
スモモと花梨奈の物語。
この二人は、サブ・キャラのサブ・キャラって感じで、どうしても重要度と登場頻度が少なかったですが、どちらも気の強い、いい女って点が共通点です。
スモモは、なぜに愛人(本名)と付き合ってるのか?が全く分からず終いだったので、外伝でその裏側の顔を見ることが出来て納得した次第。
しかも、引越屋の兄ちゃんとうまくいきそう・・・なのかな?って感じで終わっていて、希望の見える終わり方なのが素敵でした。
一方の花梨菜。彼女は外伝でもチョイ役なのですが(^_^;)
でも、最後の最後で見せた自然な笑顔がキュートで、彼女も玄夜の呪縛から逃れて新たな恋人を見つけて幸せになる事でしょう。
最後にオジャブー(小千谷正)の物語。
そう、難病を抱える過去を持ちながら、生きていたからこそ幸せを見つけたんだし、病院の闘病仲間(?)の二人のその後もチラリと描かれ、それぞれが幸せに大人になっているらしいのが分かるあたり、有間しのぶさんの気持ちの優しさを感じる、最後を飾るに相応しい一編でした。
個人的には、本編7巻ラストよりも、今回の外伝ラストの方が、後味の良い印象に残るエンディングとなっていたと思います(*^。^*)
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